一人ではなく、チームで働く。美容脱毛サロン「ミュゼプラチナム」のフロントに立つエステティシャンの仕事観
「すべての女性の幸せのために」という想いのもと、美容脱毛サロン『ミュゼプラチナム』を全国に175店舗(2018年11月末現在)展開する、株式会社ミュゼプラチナム。「店舗数・売上 No.1」(※1)「顧客満足度No.1」(※2)の実績を支えてきたのは、サロンでお客さまに接するエステティシャンにほかならない。彼女たちは、日々どんな思いを胸に仕事に励んでいるのだろう。
2017年の入社後、わずか1年余りで3,000名のミュゼスタッフの中から100名のみ選ばれる「エステティシャンオブミュゼ」にノミネートされた篠原千聖(ちさと)さんの話を通し、ミュゼが選ばれ続けている理由を探った。
※1:東京商工リサーチ調べ 2018年7月調査時点(美容脱毛売上比率50%以上を専門店と定義)
※2:株式会社日本能率協会総合研究所調べ 2018年10月時点
「こんなにマルチタスクなのか」そんな第一印象から働きがいを見出すまで
ミュゼに入社する前は、IT企業で営業をしていたと話す、篠原さん。これまでに空港の保安業務、携帯ショップの窓口業務、アパレルの販売業務など、異業種への転職を重ねてきたという。そんな篠原さんが次の仕事のフィールドとして美容業界、さらにはミュゼを選んだ決め手はなんだったのだろうか。
「前職は出張も多く、休日でも取引先から電話がかかってくるような忙しい環境でした。やりがいは大きかったのですが、当時結婚して間もないこともあり、次第に将来を見据えた働き方がしたいと思うようになりました。もともと美容業界への関心は高く、最初はネイリストになろうと考えていたのですが、お客さまにお手入れできるようになるまでの下積み期間が長いことが引っかかって。というのも、わたしは人と話すことが好きなので、すぐにでも現場に入って接客がしたかったのです。そこで、習得したことをすぐに活かせる仕事は何だろうと考えていたら、ふとミュゼが頭の中に思い浮かびました」
当時、お客さまとしてミュゼを利用する立場にあったという篠原さん。お手入れに通うたび、サロンの雰囲気やそこで働くエステティシャンに対し、好印象を抱いていたそうだ。
「美容脱毛の仕事もイメージできていましたし、マシンを使ったお手入れのため技術習得に膨大な時間がかからず、研修後はすぐにでもお客さまの前に立てるのではという期待もありました。また、年齢的にも一つの職場で長く働きたい思いもあり、ミュゼはそんな自分の希望に適った働き方ができるのではと考えました」
これらの動機を胸にミュゼに入社を果たした篠原さんだが、当初は多岐にわたる業務の数々に驚きを隠せなかったと話す。
「『エステティシャンって、こんなにマルチタスクなんだ』というのが、最初の印象でした。お客さまへの接客やお手入れが、エステティシャンの仕事のすべてではなかったのです。お客さま情報の登録、店頭で販売するコスメの在庫管理、使用したタオルの洗濯や補充、店内清掃など業務は幅広く、かつそれらを分刻みでこなす必要がありました。そのため、臨機応変な動きや効率性、スピードが求められ、慣れるまではなかなか大変でした。お手入れや接客以外のスキルも試される職場だと感じました」
そんな業務内容に対し、「時間に追われる感じがする」「接客だけに専念したい」等の理由から、退職を選ぶ仲間もいたという。
「ミュゼは、スタッフ全員の協力のうえで成り立つ業務がほとんどなので、『エステティシャン=お手入れのみ行う人』といった定まったイメージを持っている人は、戸惑ってしまうのかもしれませんね。けれども、わたしの場合は、いまの自分の頑張りがサロンを支えていると感じられることに大きな充実感がありました」
そう話す篠原さんは、このあとミュゼのビジョンや人の成長に軸足を置いた企業風土を折に触れ実感していく。これらは、篠原さんがミュゼで働くということへの誇りとやりがいを形成するための大きな要素になるのである。
「チームワークの良さ」「成長実感を得られる職場環境」。ミュゼで働く魅力を構成する二つの特長
ミュゼは美肌サロンとして、ムダ毛をなくすのみならず、毛穴の目立たない潤いのある美肌を追求し続けている。美容総合検定「スキンケアマイスター」の資格取得者を全店舗に在籍させるなど、お客さまを美肌へ導くための体制づくりに余念はない。
篠原さんにとって、ミュゼのこの姿勢は、美容脱毛サロンに対する新たな価値観を自分のなかに取り込むうえで、とても新鮮に映ったと語る。
「美容脱毛=ムダ毛をなくすこと、と捉えていたわたしにとって、肌をキレイにするという、一歩先の提案がお客さまにできることをうれしく思いました。美容脱毛に限らず、エステに関心を寄せるお客さまは、キレイになりたいという願望を強くお持ちです。その気持ちに寄り添える範囲が広いことは、わたしにできることが多いということ。そう思えたことで、仕事のモチベーションがグンと高まりました」
そんな篠原さんのモチベーションづくりに一役を担うのが、「サロンスタッフ間のチームワークの良さ」である。
「わたしの所属する吉祥寺駅前店は、自慢したくなるほどスタッフ全員が仲良しなんです。サロンは女性100%の職場なので、入社前は『なじめなかったらどうしよう』と、心配していたのですが、まったくの杞憂でした。先ほどの業務の話にもつながるのですが、一連の作業をテンポ良くこなす必要があるため、チームワークの発揮は不可欠です。そのため、誰もがコミュニケーションを大切にしており、サロン内は常に明るい雰囲気が備わっています」
コミュニケーションを通じ、チームワークを強固にする意識は、新入社員に対してももちろん向けられている。スタッフ全員で新人を育てる気持ちが強く、一つの作業を終えるたびに誰もがアドバイスを求めていないかと声をかける。これらは、不安や悩みが生じたときに気軽に相談できる下地づくりにもなっているという。
そして、チームワークが光るからこそ、自身の能力を磨いてチームにフィードバックしたい思いも強くなると、篠原さんは話す。そのうえで、「成長を促す職場環境」がミュゼに根付いていることは、社員の成長欲求に応えるための最適なフィールドだと言えよう。
「入社以来、常に新しいことに挑戦している実感があります。お客さま対応が一人でできるようになる、その次はお客さまの悩みを解決できる提案ができるようになる、というように無理なくステップを踏むためのトレーニング環境が用意されています。さらには、スキルの高いエステティシャンのもとで勉強する機会、その学びを活用する場の提供など、ただできるようになるだけではなく、得た技術をさらに磨くための環境づくりにも会社の意識が向いているように感じます。何よりも個々の成長スピードを周囲が見極めたうえで、次のチャレンジが提示されるから、自然と「挑戦したい」と思えます。周りに見守られていることを常に実感できるから頑張れる部分も大きいです」
勧誘なし&ノルマなし×ロールモデルを生み続ける福利厚生=働く意欲の最大化
ミュゼが掲げる「すべての女性を美しくしたい」という願いへの共感と、その気持ちを増幅させる職場環境は、篠原さんがミュゼのエステティシャンという仕事にやりがいと誇りを見出すには十分のようだ。さらには、これらの想いを支える会社の仕組みや福利厚生の拡充も働きやすさの一端を担っている。たとえば、社員に勧誘ノルマを課さない方針は、むしろ社員自らが考え、工夫を凝らすきっかけにもなっている。
「お客さまのなかには、『勧誘されないだろうか』と不安を抱く方もいらっしゃいます。その一方、スタッフからも『勧誘しているように聞こえていないだろうか』と心配する声もあがります。そういった気持ちをお互いが持たなくてもよい話し方、言葉の選び方を身に付けたいと、日々スタッフ間で話し合っています。勧誘もノルマもないからこそ、お客さまにミュゼのサービスをさらに必要としていただくにはどうすればよいのかは、常に意識していることの一つです」
そして、福利厚生面においても、各種研修制度、会社負担で受けられる美容脱毛や家族割引等、ミュゼならではのものをはじめ、さまざまに整備されている。中でも子育てに関する制度の充実ぶりは、将来設計を立てるうえでの安心材料になっていると、篠原さんは笑顔を見せる。
「子どもが生まれたあとも働き続けたい思いがあっても、会社に応える意思がなければ実現は難しいと思うのですが、その点ミュゼは大丈夫だと一緒に働くスタッフが証明しています。吉祥寺駅前店は、わたしの入社以来、マタニティ社員が途切れたことがないんですよ。産休中の人も複数いますし、お子さんを育てながら時短で働く人もいます。マネージャーが育休から復帰してイキイキ働く姿を見ると、キャリアも諦めずに挑戦できるんだと励みになります。いつか自分にもそんなタイミングが訪れたら、会社の制度をしっかり活用したいです。
また将来、実家のある地方にUターンすることになったとしても、ミュゼならその都市の店舗で働き続けることができます。このように、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟な働き方が考えられることは、『思う存分に働いてほしい』と会社に言われているかのようで、一層頑張ろうという気持ちになります」
たくさんの先輩社員をロールモデルにしながら、5年10年先のキャリアを自由に描ける点は、篠原さんをはじめ社員が意欲的に働くうえでの原動力になっているようだ。
チームミュゼの一員として。わたしが目指すミュゼでの未来
ミュゼでは店長・マネージャー、本社スタッフなど、さまざまなキャリアパスへの挑戦が開かれている。エステティシャンとしてキャリアをスタートした篠原さんは、今後どの方向に進もうと考えているのだろう。
「上司をはじめ、サロンのスタッフに支えられ、先日エステティシャンオブミュゼにノミネートさせていただきました。みんなすごく喜んでくれて、わたしは感動で胸がいっぱいになりました。これからも一緒に働く仲間の応援と期待にもっと応えられるように、日々励んでいきたいです。そのうえで、当面は今年の夏に取得したカウンセラーの資格を活かせるよう、しっかり勉強したい。そのうえで、次はカウンセラーとしてアワードの受賞を目指したいです」
聞くところ、カウンセラーの道もまた、上司に挑戦を勧められたそうだ。
社員一人ひとりの目標や適性を知り、当人のチャレンジ精神を刺激できる、管理職の人材育成の手腕もまた、ミュゼが人を最大の経営資源と位置付けるうえでの強力なアドバンテージになっている。
新たな目標に意気揚々とする篠原さんにミュゼで働く醍醐味を伺うと、「お客さまのキレイになりたい気持ちに応えられること」という明快な答えが返ってきた。
「自分も女性なので、お客さまのキレイになりたい気持ちに共感できます。そのときに、『自分だったら、どんなふうにキレイになりたいのだろう』と考えられれば、取るべき行動も自ずと理解できますし、それをより自然に行うことができるようになれたのなら、お客さまもミュゼで過ごす時間を心地よいものと感じてくださると思っています」
では、ミュゼで働く人たちが共通して大切にしていることは、どんなことだろう。
「仲間と一緒に働くことに、誰もが喜びとやりがいを持っているように感じます。たとえば、わたしが前職でしていた営業のように、個人それぞれに設定された目標を追いかける仕事は世の中に多くあると思いますが、ミュゼは全員の総合力で仕事の成果を測り、その内訳として個人の結果があるという考えかたです。そのため、一人ひとりが目標を立てるというよりも、お互いがフォローしながら結果を出すスタイルのため、チームワークがとても大切になります。このことを誰もが理解しているからこそ、困ったときには必ず周りが助けてくれる。そんな頼もしさを日々感じられるからこそ、自分も周りを大切に思えるようになる。これは全員が大切にしている部分だと感じています。チームで仕事をしたい人には、ぴったりの職場だと思いますよ」
一人ではなく、チームミュゼとして。
この思いのもと、エステティシャンは今日も最前線に立ち続けている。しかし、そこには個人の目標も明確に存在する。それを見守り応援する姿勢が、今日のミュゼの強さをかたちづくっているのだろう。
これからも顧客に愛され、選ばれ続けるミュゼであるために。彼女らは、自分を愛し、仲間を愛し続けていく。